藍染とは、藍を染料とした染め物の総称である。藍は人類最古の染料とも言われる。
日本で用いられて生きた蓼藍の他、"インディゴ"の語源となったインド藍、発行させて沈殿したものを染料とする琉球藍、西アジアやヨーロッパ原産の大青などがある。
庶民に馴染みのある染料であり、絣や上布、浴衣の生地など広く使われてきた。
阿波藩での生産が有名であり全盛期の耕地面積は15,000ヘクタールにのぼり、出荷量は全国の8割を占めたという。安価で染まりやすい人工染料などに押されて藍産業は著しく衰退したが、昨今の環境問題を重視する機運やオーガニックブームなどもあり、再注目されつつある。現在でも徳島県の藍染は特産品として知名度がある。