ナイロンとは、ポリアミド系繊維の総称である。その中には世界初の合成繊維であるナイロン6,6も含まれる。アクリル、ポリエステルとともに三大合繊と呼ばれる。
名称の由来は"No-Run"(伝線しない)にあるとしている。
(出典://www2.dupont.com/DuPont_Home/ja_JP/history/episode05_02.html)
1939年のニューヨークワールドフェアにて女性用ストッキングとして登場してから一躍有名になった(その前年にはじめてナイロンを用いた市販品として歯ブラシが発売されている)。翌1940年の販売開始時には4,000組のストッキングが3時間で完売した。当時は日米間に緊張が走っている中であり、大々的なナイロンのキャンペーンは日本の基幹産業である絹の輸入を減らす狙いもあった。
初の化学繊維ということもあり初めは人々の間に不安感があったが、デュポン社が「石炭、空気そして水から作られている」と謳ったこと(出典:https://www.sciencehistory.org/distillations/nylon-a-revolution-in-textiles)や、ナイロンの持つメリットが認知された結果、現代において欠かすことのできない繊維となった。
発色性に優れている。高い弾力性があり、皺になりづらく摩耗にも強い。そのため取り扱いが非常に簡便である。ただし熱には弱いため注意が必要である。
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