ジャカード織り

ジャカード織りとは、ジャカード織機で織られた織物である。複雑な模様を表現することができる。
ジャカード織機は1804年にジョセフ・マリー・ジャカールにより発明された。パンチカードにより糸の上げ下ろしを制御することで、誰がやっても同じ紋様を織ることが可能になった。それまでは二人がかりで時間もかかり、また完成品の質には幅があったため革命的な発明だと言える。その影響は織物だけに留まらず、コンピュータの父と言われたチャールズ・バベッジにも及び、彼はこのパンチカード制御を元にして機械式計算機を発明した。

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ジャカード織機で使われるパンチカード

ジャカードとドビー

ジャカードが複雑な紋様を織れるのに対し、ドビーは比較的シンプルな紋様しか織ることができない。しかし織機として新しいのはドビーの方である。ジャカード織機しかなかった頃は、単純な紋様もジャカード織機を用いて織っていた。しかし複雑な文様を織るときと同様にパンチカードを作らなければならないし、ジャカード織機はいささかオーバースペック気味だった。これを解決するために、いわば紋様のシンプルさに合致した織機として生まれたのがドビー織機である。

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関連用語

織り

ドビー

デニム