ギザ綿(ギザコットン)とは、エジプトで栽培されている超長繊維綿である。名称はナイル川流域にあるギザ地方に由来する。新疆綿、ピマ綿と並んで世界三大コットンと呼ばれることがある。
開発順に番号が振られており、過去にはGIZA1~GIZA89まであったが、現在残っているのはGIZA45、GIZA87、GIZA93など。中でもGIZA45はギザ綿のなかでも最も繊維長があり、さらに全てがオーガニックコットンであるため綿花の中でも高級綿として知られている。
オスマン帝国時代にムハンマド・アリーが超長繊維綿として知られる海島綿の種子を輸入したことが、ギザ綿の直接的起源として知られている。
名称 | 特徴 |
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GIZA45 | GIZA7とGIZA28の交配種。平均46.6g/tex。現在エジプトで栽培されている中では最古のギザ綿である。1951年に販売開始されたが翌年には停止、1957年に再登場した。 現在は需要に応じて生産されている。 |
GIZA87 | GIZA45とGIZA77の交配種。平均47g/tex。GIZA45のような品質を目指して開発され、1997年に登場した。 |
GIZA93 | GIZA77とピマ綿S6の交配種。平均48.3g/tex。これは世界最高級である。2013年にエジプト農業土地開拓省により開発された。 |
出典
https://www.gizacotton.com/cotton/giza-45/
https://www.gizacotton.com/cotton/giza-87/
https://www.gizacotton.com/cotton/giza-93/