錦(にしき)とは、2色以上の糸で織りだす絹の紋織物の総称である。西洋におけるブロケードに相当する。
経糸で文様を織りだす経錦(たてにしき)と、緯糸で織りだす緯錦(ぬきにしき)がある。経錦で色数を多くしようとすると織りの一工程である開口が難しくなる。このため華やかな文様はもっぱら緯錦である。
(出典:https://nishijin.or.jp/whats-nishijin/kind)
古来より豪華なものとみなされており、錦の字も「金」に値する「帛」を意味して作られたとされる。
紀元前3世紀には中国で経錦が織られており、また日本でも魏志倭人伝に卑弥呼が明帝へ「倭錦」を献上した記述があることから、長い歴史を持つことがわかる。
応仁の乱以降、京都で作られていた錦を「西陣織」と呼ぶようになる。
(出典: https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/nishijinori/ )