紬(つむぎ)とは、絹(生糸ではなく真綿)を平織りした織物である。古くはふとぎぬと呼ばれた。木綿を原料とする場合もある。
生糸にできない玉繭や生糸にできない繭糸を真綿にし、日常着用に手織りしたものが紬として発展した。江戸時代人気を博し、高級品の扱いになっていった。
発祥が日常着であるため、正装には用いるのは避けるしきたりがある。
(出典:成田典子(2014) テキスタイル用語辞典 テキスタイルツリー p.121 )
結城紬(茨城県)
大島紬(鹿児島県)
上田紬(長野県)
村山大島紬(東京都)
十日町紬(新潟県)
久米島紬(沖縄県)
耐久性に非常に優れているため、数世代にわたって身につけられた。