オックスフォードとは、斜子織りされた生地である。経糸に2本の色糸を引き揃え、緯糸に白糸を使いシャンブレーに仕上げたものが一般的である。
使用する糸の番手によって呼称を分ける場合がある。
・ヘビーオックス:10~40番手の糸を用いる。太番手なので厚手で固めである。
・ピンポイントオックス:80~100番手の糸を用いる。光沢と柔らかさがある。
・ロイヤルオックス:100番手~の糸を用いる。薄手でしなやか、上品な光沢がある。
19世紀にスコットランドの紡績会社が4種の生地を売り出す際、マーケティングのため有名大学であるオックスフォード、ケンブリッジ、ハーバード、イェールの大学名をつけたのがはじまりである。その後、人気のあったオックスフォードだけが継続して生産された。オックスフォードの名は残ったが、名付け親の会社の名前は失われてしまったため不明である。
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Guy Sie from Utrecht, Netherlands [CC BY-SA 2.0], via Wikimedia Commons
柔らかく通気性に富み、シワになりにくい。フォーマルウェアなどに広く使われている。