アルパカウール

アルパカウールとは、アルパカから取れた動物繊維、もしくはそれからできる織物である。生息地が類似するビクーニャとよく比較される。
アルパカにはワカイヤとスーリの2種が存在し、それぞれ毛の特性も異なる。ワカイヤはアルパカの8~9割近くを占め、スポンジ状の毛はふわふわとした特質がある。スーリはワカイヤの毛より真っ直ぐなため、編み物に適している。また柔らかさや光沢もワカイヤのものよりある。
生後2年までのアルパカの毛はベビーアルパカと呼ばれ珍重される。さらにペルー高地に棲む生後1年目までのアルパカの毛はロイヤルベビーアルパカと言われる。
アルパカウールがヨーロッパに輸入された当初は織物にするのが難しく、敬遠される向きがあった。1836年になるとイギリスの実業家タイタス・ソルトが織物の生産に成功し、一躍ブームとなった。

Alpaca fleece

アルパカウール

Suri-alpaca

スーリアルパカ

アルパカウールの特徴

ウールとよく似ているが、チクチクとした感覚は少ない。柔らかく、はっ水効果に優れている。また白や黒、茶色の毛の個体など、染色しなくても多くの色を持っている。

関連用語

モヘア

カシミア